羽音に怖い思いをした方もが多いかと思いますが、巣が近くにない限り、スズメバチがいきなり人を刺すことはまずありません。このようなときは手で追い払ったり走って逃げたりするのではなく、落ち着いて、普通に歩く速度で後ろに下がりながら距離を置きます。ハチはいきなり攻撃するのではなく、まずは偵察と警告を兼ねてこちら側へと飛来することも多いのです。

暑い日が続くとハチの活動が活発になり、巣が大きくなります。また猛暑を避けるため、普段より風通しの良い場所(軒下など人に接する機会が多いところなど)に巣を引っ越ししている例がかなりあるようです。急にハチの数がとても増えた場合、巣が近くにあるかもしれませんので注意してください。

夏の後半から晩秋にかけて、スズメバチにとってとても重要なシーズンに突入します。次の世代を担う新女王蜂(と雄蜂)が出てくる時期です。彼らにとって1年の総決算ともいえるこの時期は、スズメバチが一番敏感になるとき。彼らの宝である新女王をなんとしても無事に巣立たせる必要があるため、巣に近づく敵とおぼしき生物を働き蜂たちが集団で襲ってきます。

スズメバチの種類によって攻撃性に違いがありますが、まずはお互いに要らぬいさかいごとを避けるのが良いに決まっています。こういう時期は蜂の巣に近づかないことがなによりです。ましてや巣に石を投げつけるなど、蜂を刺激するような事は絶対に避けてください。